独立・開業を失敗させない為には
独立・開業に失敗すると、自分だけではなく、家族、友人、知人等自分を取り巻く多くの人に多大な迷惑をかけることになります。独立・開業は、たとえ成功しなくても失敗はしてはいけないと私は、思っております。
独立・開業に失敗しないために最低限創業者に求められる事項について、私の拙い経験や業務上得た知識等をもとに皆さんにお伝えしたいと思います。
1. あなた自身の夢や情熱のあらわれである経営理念
「自分はこのようなことで、世の中の役に立ちたい」、「自分の能力の全てを発揮して、人のために何かを成し遂げたい」といったような強い熱い思い、使命感です。
経営においては、一般に経営理念とも呼ばれているものです。この使命感すなわち経営理念は、自分の名前を売りたいとか単に儲けたいといった私心にもとづくものではなく、人のためにという意識にもとづくものであることが重要です。
何故なら、人のためにという使命感をもつことによって、他人に対して感謝の気持ちを持てるようになり、そして自分自身も謙虚になります。その結果、その人のために何かをしてあげたい、与えたいという気持ちが生まれくるからです。
相手の立場になって考え、相手に何をしてあげられるのかということを中心におけば、営業や商談もスムーズに運びます。ビジネスで成功するには、「感謝」「謙虚」「与える」というキーワードは非常に大切なのです。
また、使命感すなわち経営理念をもつことによって、自分のやりたいことの実現のスピードが格段に速くなります。何故なら、自分の毎日の活動に目的意識をもつことにより、脳のアンテナが非常に敏感になり、必要な情報や資源を効率的にキャッチできるようになるからです。
是非、真剣に深く、深く考えて、自分なりの使命感すなわち経営理念を必ずもつようにしてください。
2. あきらめない気持ち
起業したら成功するまであきらめずに最後までやりぬくということです。
成功した人間というのは、ちょっとした壁にぶつかった時に、立ち止まって乗り越えます。一方、失敗する人間は、壁にぶつかると何かしらの言い訳をして、ほかの道へ行ってしまいます。この紙一重の差が成功と不成功の差となって現れるのです。
ちょっとした壁があって乗り越えなさいと言われると、初めは大半の人が、簡単に乗り越えます。するともう少し高い壁がでてきて簡単には乗り越えられなくなります。その時点でほとんどの人が壁を乗り越えることをあきらめてしまいます。
しかし、知恵のある人は「ハシゴをかけてみよう」と努力して、その壁を乗り越えるのです。そして、更に高い壁がでてきたら、今度は「エレベーターを使ってみよう」と考えて乗り越えていきます。こうして、最後まであきらめず、考えて、努力して壁を乗り越えて成功していくのです。
安易な気持ちで起業した人は、壁にぶち当たると「自分には不向きだったんだ」とか「自分がやりたい仕事ではなかった」とか言い訳をして他の道へ逃げていきます。
ところがどこへ行こうと、どんな仕事をしようと壁にぶつからないなどということは、まずありません。必ず何らかの壁にぶつかります。壁にぶつかっても、知恵をしぼり、努力をして壁を乗り越えないかぎり成功はできません。
壁にぶつかる都度、他に道を求めるかぎり、いつまでたっても成功をつかむことはできないのです。
最後まであきらめず、考え抜いて、知恵を出して、努力して目の前の壁を絶対に乗り越えてください。それが、成功へとつながっていきます。
3. 100%の計画
机上で100%の構想をまとめ上げるということです。何か新しい事業を始めようとするとき、まずはひらめきが大切です。「この事業がいけるのではないか」という思いつき、第六感的なものです。
次に、このひらめき、思いつきをビジネスプランに整理して落とし込むことになります。この落とし込みは、机上で100%固めなければなりません。机上で100%描けない限り実行してはいけないのです。ビジネスでは、机上でたとえ100%成立したとしても、実際には60%くらいの結果しかついてこないということが多々あります。ですから、机上で60%くらいしか固められない場合、実際に取り組んでみたら結果は40%にもみたなかったということもあるのです。
ビジネスを失敗させないためには、そのビジネスを実施するときに障害となることは何か、その障害を乗り越えるためにやるべきことは何か、それらのことをとにかくじっくり集中して突き詰めて考え抜かなければなりません。
この様に机上で100%に構想を固めるという作業はとても大変な作業です。しかし、問題の本質をキーワードであぶり出し、そのキーワードをいくつも書き出してそれについて徹底的に考え抜くことができれば、その解決策を導き出すことはさほど難しいことではありません。すぐに答えが出せない場合には、キーワードを手帳に書き出していつでも、どこでも念仏のように唱えてください。この様にして考えに考え抜いた結果として、机上で100%になり、実行しても100%その通りに運ぶことは稀で、まだまだ足りない部分、課題、問題というものが出現してきます。そのときも課題、問題について同様に徹底的に考え抜きます。
机上の100%が現実には60%程度になり、足りない40%についてまた考え抜いて70%、80%程度に上げていく。まさに日々改善、日々努力です。このような努力を怠ってしまったら、結果は出ません。成功するためには、このような努力が必要になるのです。机上100%であっても、目標に到達するのは本当に大変なことです。ましてや、机上で100%にならない段階ではたとえ90%固まったとしても決して実行に移すべきではありません。
これから起業をしようとする人の中で、実行するまえに机上で100%になるまで構想を固めている人は数少ないです。しかし、起業を失敗させないためには、100%といえるまで考え抜いた構想、計画を持つことが非常に大切です。
是非、ご自分のビジネスプランについて机上で100%になるまで構想を固めるようにしてください。